26WorldCup 2026北中米W杯
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雷雨でフランス戦が2時間11分中断 日本の最終戦は空調ドームの中

フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールドで、フランス×イラクが雷雨のため2時間11分中断した。屋根のない会場で観客は席を離れて避難し、再開後にフランスが3-0で勝った。今大会で天候が試合を止めたのは、これが初めてだ。暑さ対策が語られてきた北中米W杯で、もう一つの天候リスクが姿を現した。

2026年6月23日 21:46約2分で読めるコメント可
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37分から降り出した雨が、ハーフタイムに試合を止めた

フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールド。6月22日(現地)のグループI、フランス×イラクは、37分ごろから雨脚が強まった。観客はポンチョを着てしばらく席に残っていたが、ハーフタイムには雷雨に変わり、スタジアムは避難に入った。屋根のない会場のため、ピッチだけでなく観客席も空ける。選手はロッカールームへ、観客はコンコースへ移った。

試合が再び動き出したのは、それから2時間以上あとだった。ハーフタイムを含む総待機は2時間11分にのぼった。前半はムバッペの一撃でフランスが1-0。再開後にムバッペがもう1点を加えて2発とし、デンベレが3点目を決めて、最終的に3-0でフランスが勝った。この勝利でフランスは決勝トーナメント進出を決めている。

今大会で天候が試合を止めたのは、これが初めてだった。

落雷で30分停止、また落ちれば時計はリセット

中断の判断を支えるのは、米国のスポーツで広く使われてきた落雷時の運用だ。会場から一定の距離(おおむね8〜10マイル=13〜16kmと報じられる)以内で落雷が確認されると、最低30分は試合を止める。その停止中にもう一度同じ範囲で落雷があれば、30分の時計はそこから測り直しになる。雷が遠ざかり、安全が確認されるまで再開しない。

FIFAは、停止を判断する正確な距離を公表していない。取材に対しては、雷や雷雨のような荒天時には公衆安全の基準に沿った手順を実施し、関係者に明確な安全指針を示すとし、大会期間中は専任の気象支援を置いて予報と現場判断を補強している、と説明するにとどめた。

屋根のない会場では、止めると決めた時点でピッチと観客席の両方を空けるのが運用だ。選手とスタッフはただちにロッカールームへ戻り、観客は席を離れてコンコースに退避する。危険が去って安全宣言が出るまで、その状態が続く。

同じ夜、100マイル北の試合は定刻に始まった

天候のやっかいなところは、近い会場でも結果が分かれる点にある。フランス戦が止まったフィラデルフィアから約100マイル北、ニュージャージーのMetLifeスタジアムでは、同じ夜にノルウェー×セネガルが予定されていた。こちらは試合前に激しい雨が降り、キックオフ4時間前にはスタジアムへ向かう道路に水がたまっていたが、雨は開始前に上がり、試合は定刻どおり始まった(ノルウェーはハーランドの2得点で決勝T進出を決めている)。

北米の夏は、雷雨が短時間で現れて消える。同じ地域の予報でも、止まる試合と止まらない試合が出る。前例もある。昨夏の2025年クラブワールドカップでは、シャーロットのチェルシー×ベンフィカが落雷で約90分中断し、米国開催の運営をめぐる議論を呼んだ。今大会で初めての中断は、その延長線上にある。

日本の最終戦は「屋根の中」、その先は分からない

では日本はどうか。グループ最終戦のスウェーデン戦(現地6月25日、日本時間26日朝)の会場は、アーリントンのAT&Tスタジアムだ。ここはアトランタ、ヒューストンと並んで、屋根を閉じれば気温も湿度もピッチごと管理できる、今大会で数少ない会場のひとつにあたる。夏の試合では屋根を閉じ、室温はおよそ22℃に保たれる見込みだ。フィラデルフィアで起きたような突然の雷雨中断のリスクは、ここでは低い。

ただし、それはグループステージまでの話だ。決勝トーナメントに進めば会場は変わり、屋根のない屋外会場に当たることもある。そこで雷雨に見舞われれば、フランス戦に適用されたのと同じ「落雷で30分停止」の作法が、今度は日本戦に使われる。

日本がどの会場に進むかは、26日朝のスウェーデン戦しだいだ。その先に屋外会場が含まれれば、フィラデルフィアで使われた落雷のルールは、日本戦でも使われることになる。

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