最初に揺れているのはゴール前だ
日本戦前のチュニジアで、最初に具体名が動いたのはGKだった。6月19日のAl Chouroukは、ルナール新監督がモンテレイで日本戦への修正を進める中、アイメン・ダーメンの先発可能性が高まり、モヒブ・シャマフが外れる見通しだと報じている。
では、なぜその名前が出たのか。ここをLa Presse de Tunisieが一段踏み込んで書いている。同紙は、スウェーデンに1-5で敗れた試合で、シャマフが最も立場を苦しくした選手の一人だと見た。特に2つの失点について責任を問われる内容だった、という評価だ。もちろん守備陣の寄せの遅れや立ち位置の悪さもあった。それでも、ゴール前で最後に映る選手への視線は厳しくなる。
だからダーメンの名前は、ただの入れ替え候補ではない。ルナールが「初戦の崩れには代償がある」とチームに示すなら、GKは一番分かりやすい場所になる。
もう一つ、現地らしい背景もある。La Presseは、前監督サブリ・ラムシの体制下でダーメンが重く扱われていなかった側の選手だったとも書く。監督が替わった直後に序列をほどくなら、ゴール前の人選は象徴になりやすい。もちろん、これは公式発表ではない。現地紙の読みだ。ただ、その読みにはスウェーデン戦の映像と、前体制から続く空気の両方がある。
4-3-3は、数字よりも「距離」を変える
GKの話と並んで出ているのが、4-3-3への変更だ。数字だけ見ると少し冷たいが、要するに4人のDF、3人のMF、3人のFWで、前と後ろの距離を整え直す形だ。中盤を3人にして、相手に走られた時も真ん中が空っぽになりにくい。
La Presseは、ルナールが5バックや3センターバックに強く寄る監督ではなく、4-3-3や4-3-1-2を好みやすいと見ている。中盤から守備ラインまでをコンパクトにし、低めから中盤あたりでブロックを作る監督だ、という説明だ。6月19日のAl Chouroukの記事も同じ方向を向いている。CBにはディラン・ブロンとモンタサル・タルビ、ラニ・ケディラは先発から外れる可能性、中盤にはエリアス・スキリ、ハンニバル・メイブリに加えてモハメド・ハジ・マフムードが入る可能性を挙げた。
これは日本戦では小さくない。ルナール自身が、日本を「難しく、完成度が高く、速い相手」と見ている。スウェーデン戦後に足りなかったものとして挙げたのは、選手同士の連帯だった。だから形を整えることは、ただの配置換えではない。走らされた時に一人ずつ孤立しないための、いちばん早い応急処置でもある。
監督交代だけでなく、国中に見られている
この一週間のチュニジア代表は、静かな立て直しとは言いにくい。Al Chouroukが伝えたルナールの第一声ははっきりしていた。スウェーデン戦は終わった。返事はピッチで出す。日本戦へ集中しなければならない。
Ultra Tunisiaはスタッフ面も補足している。ルナールの初練習は6月16日夜。日本戦が新監督としての初陣になる。時間はほとんどない。選手に新しい細かい約束事を詰め込むより、まず顔つきと距離感を変える必要がある。
外からの圧も強い。人気実況者・解説者のイッサム・シャワリは、選手たちにユニフォームのために戦い、失望が続いても支えてきたサポーターへ応えるよう求めた。ハンニバル・メイブリも、大会の入り方が望んだものではなかったと認め、巻き返しを口にしている。先発予想は、静かな週の話題ではない。5失点、監督交代、勝ち点0の順位表の中で読まれている。
1000試合目より、チュニジアでは「戻れるか」だ
第1節終了時点のグループFは、スウェーデンが勝ち点3、日本とオランダが1、チュニジアが0。Kawarjiの整理でも、チュニジアは日本戦で踏みとどまらないと苦しくなる位置にいる。Mosaïque FMは、この試合がW杯通算1000試合目になるとも伝えた。FIFAの試合情報でも同じ節目として扱われている。
ただ、チュニジア側の本題は記念の数字ではない。ルナールが、短い時間でチームをもう一度チームらしく見せられるかだ。
もしダーメンが出るなら、その理由はスウェーデン戦後のGK評価にある。もし4-3-3に変わるなら、それはルナールの好みだけでなく、日本の速さに対して真ん中を壊されないためでもある。日本にとっての相手は、ただ傷ついたチームではない。人前で急いで組み直されているチームだ。最初の数分で、現地紙が読んだ手がかりの答え合わせが始まる。
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