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PK戦の呪いを破ったスイス、72年ぶり8強でメッシに挑む

GKグレゴア・コベルがコロンビアのキックを止め、ダビド・サンチェスのキックはバーを叩いた。7日、PK戦を4-3で制したスイスは、1954年以来72年ぶりにW杯の8強へ戻ってきた。日本が去ったベスト8に、日本ではあまり語られないもう一つの勝ち上がりがある。次の相手は、連覇を狙うメッシのアルゼンチンだ。

2026年7月9日 21:29約2分で読めるコメント可
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0-0の末、PK戦へ

ラウンド16のスイス対コロンビアは、90分でも延長でも0-0のまま動かず、決着は5人ずつのPK戦に委ねられた。スイスにとってW杯のPK戦は長く鬼門だった。今回は違った。GKグレゴア・コベルがクーチョ・エルナンデスのキックを止め、ダビド・サンチェスのキックはクロスバーを叩く。最後はルベン・バルガスが冷静に決めて、スイスが4-3で8強へ進んだ。120分を耐え抜いた末の、スイスにとってW杯史上初めてのPK戦勝利だった。

1954年以来、72年ぶりの8強

スイスが前回W杯の準々決勝に立ったのは、地元開催の1954年までさかのぼる。今回はそこへ届くまでに、もう一つの壁も越えた。スイスはW杯のPK戦でこれまで勝てずにおり、英語圏の各メディアは今回の勝利を「PK戦の呪いを破った」と伝えた。ラウンド16で姿を消すことが多かった国にとって、ベスト8は慣れない場所だ。

目立たず、崩れない

スイスはここまで、大きな話題を呼ばずに勝ち上がってきた。グループを無敗の勝点7で首位通過。ボスニア・ヘルツェゴビナには4-1で快勝し、ラウンド32はブレール・エンボロとダン・ヌドイエの得点でアルジェリアを2-0、ラウンド16はコロンビアと0-0で耐えた。ノックアウトの2試合は、90分では無失点で終えている。ムラト・ヤキン監督のチームは、華やかさよりも規律で成り立つ。主将のグラニト・シャカ(33)は4大会連続の出場で、W杯の舞台を誰よりも知る。コベルの前にはマンチェスター・シティのマヌエル・アカンジが守備を統率し、前線ではエンボロとヌドイエが少ないチャンスを結果に変えてきた。得点を量産するチームではないが、簡単には崩れない。

次は連覇を狙う王者

準々決勝で待つのは、王者アルゼンチンだ。連覇なら、1962年のブラジル以来という快挙になる。リオネル・メッシは5試合8得点で得点王争いの先頭に立つ。しかも準々決勝の舞台は、そのメッシが初戦でハットトリックを記録したカンザスシティのアロウヘッド・スタジアムだ。得点王争いを走る主将が、得意の場所へ戻ってくる。もっとも、アルゼンチンにも隙は見えている。ラウンド32のカーボベルデ戦、ラウンド16のエジプト戦は、いずれもリードを許してから3-2で逆転した試合だった。それでも下馬評は王者に傾く。スイスに問われるのは、堅い守りでこの相手をどこまで苦しめられるかだ。

日本の読者にとって

日本はラウンド32でブラジルに敗れて大会を終えた。8強はもう、観る側の大会だ。敗退後に追う「第二のチーム」を探すなら、スイスは日本のメディアがほとんど拾ってこなかった、堅守中心の分かりやすい物語を持っている。時間帯も見やすい。アルゼンチン対スイスは7月12日(日)10:00 JST、カンザスシティでのキックオフで、日本では日中に観られる。堅い守りのチームが、大会最多得点のメッシを止められるのか。答えは、12日の朝に出る。

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