ルールはシンプル
これは勝敗予想ではない。ベスト32の16試合を、ひと目で比べるための遊び方だ。
- 2チームのFIFAランク順位を足す。 オランダ8位とモロッコ7位なら、合計15。
- 数字が小さいほど、強豪同士のカードに見える。 上位国同士が早い段階でぶつかっているということだ。
- 数字が大きいほど、下克上や新しい物語の余地が見える。 ただし、必ずしも「弱い国同士」という意味ではない。強豪とアウトサイダーの大差カードもここに入る。
ここで使ったのは、6月29日時点で参照できる男子FIFAランキング順位。FIFA公式の直近発表は6月11日版で、公式ランキングが試合ごとに毎日更新されるわけではない。今回は、16カードを同じ物差しで並べるための集計として見てほしい。
強豪対決ランキング TOP5
- 1位 オランダ vs モロッコ: 8 + 7 = 15。 この方法で見る最強カード。世界トップ8の国が、ラウンド16を待たずに必ずひとつ消える。
- 2位 ポルトガル vs クロアチア: 5 + 11 = 16。 もっと後ろのラウンドで見てもおかしくない組み合わせが、いきなり来た。
- 3位タイ ブラジル vs 日本: 6 + 18 = 24。 日本は有名国を引いたのではなく、トップ6を引いた。入口からかなり重い。
- 3位タイ ベルギー vs セネガル: 9 + 15 = 24。 両国がトップ15以内。こちらも初戦に置くには濃いカードだ。
- 5位 スペイン vs オーストリア: 2 + 24 = 26。 スペイン優位に見えるが、合計では強豪対決側の上位に入る。
日本対ブラジルが3位タイという意味
この数字を見ると、日本の山の厳しさがかなりはっきりする。オランダ対モロッコ、ポルトガル対クロアチアは、強豪同士が早くから削り合うカード。日本対ブラジルは少し違う。18位の日本が、6位ブラジルにいきなり挑む構図だ。
- ブラジルは6位、日本は18位。
- 日本対ブラジルより合計が小さいカードは2つだけ。
- アルゼンチン、スペイン、フランスはいずれも、この集計では日本より軽い初戦になった。
- 日本にとって厳しい理由は複雑ではない。初戦の相手が、もうブラジルなのだ。
普段からサッカーを追っている人には、この数字は「やっぱり重い」という確認になる。W杯のときだけ日本戦を見る人には、もっと分かりやすい説明になる。これは普通の決勝トーナメント初戦ではなく、16試合の中でもかなり厳しい入口だ。
全16試合 強豪対決度ランキング
- 1位 オランダ vs モロッコ: 8 + 7 = 15
- 2位 ポルトガル vs クロアチア: 5 + 11 = 16
- 3位タイ ブラジル vs 日本: 6 + 18 = 24
- 3位タイ ベルギー vs セネガル: 9 + 15 = 24
- 5位 スペイン vs オーストリア: 2 + 24 = 26
- 6位 メキシコ vs エクアドル: 14 + 23 = 37
- 7位 フランス vs スウェーデン: 3 + 38 = 41
- 8位 スイス vs アルジェリア: 19 + 28 = 47
- 9位 イングランド vs コンゴ民主共和国: 4 + 46 = 50
- 10位 ドイツ vs パラグアイ: 10 + 41 = 51
- 11位 オーストラリア vs エジプト: 27 + 29 = 56
- 12位 コートジボワール vs ノルウェー: 33 + 31 = 64
- 13位 アルゼンチン vs カーボベルデ: 1 + 67 = 68
- 14位 アメリカ vs ボスニア・ヘルツェゴビナ: 17 + 64 = 81
- 15位 コロンビア vs ガーナ: 13 + 73 = 86
- 16位 南アフリカ vs カナダ: 60 + 30 = 90
下克上・新興国カードランキング TOP5
下位側は、ただ「弱い国同士」と読むより面白い。中堅国や新興国が歴史を進めるカードもあれば、強豪にアウトサイダーが挑むカードもある。
- 1位 南アフリカ vs カナダ: 60 + 30 = 90。 合計が最も大きいカード。トップ20の国と当たらずに次へ進める、両国にとって大きなチャンスだ。
- 2位 コロンビア vs ガーナ: 13 + 73 = 86。 紙の上ではコロンビア優位。ただ、ガーナが勝てば一気に大会のニュースになる。
- 3位 アメリカ vs ボスニア・ヘルツェゴビナ: 17 + 64 = 81。 開催国と欧州の伏兵。ランキング以上に、会場の空気と重圧が効いてきそうなカードだ。
- 4位 アルゼンチン vs カーボベルデ: 1 + 67 = 68。 これは弱い国同士ではない。世界1位に新興国が挑む、今ラウンド最大級の下克上候補だ。
- 5位 コートジボワール vs ノルウェー: 33 + 31 = 64。 トップ10の派手さはないが、ランキング上はかなり近い。読みにくさでは上位に入る。
もう一つのランキング: 互角度
合計が「強豪対決度」を見る数字なら、順位差は「どれだけ互角か」を見る数字になる。
- 最も互角: オランダ対モロッコ。順位差は1。
- 次に互角: オーストラリア対エジプト、コートジボワール対ノルウェー。どちらも順位差は2。
- 最も差が大きい: アルゼンチン対カーボベルデ。順位差は66。
- 日本のカード: ブラジルと日本の差は12。ただしブラジルが6位から始まるため、合計はかなり小さくなる。
このランキングの面白さは、勝敗を当てることではない。試合前の物語が見えることだ。強豪同士の潰し合いなのか、本命国の初戦なのか、アウトサイダーが名を上げる入口なのか、ほぼ五分のカードなのか。日本の場合は分かりやすい。相手はブラジル。全16試合の中で、FIFAランク合計が日本戦より小さいカードは2つしかない。
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