消化試合の黒星、それでも首位
スコアボードの見栄えは悪いが、順位への意味はほとんどなかった。アメリカはキックオフ前に、パラグアイに4-1、オーストラリアに2-0と勝ち、グループD首位をすでに確定させていた。だからアメリカは、あと黄色1枚で決勝トーナメント出場停止になる選手——DFのアントニー・ロビンソンとクリス・リチャーズ、MFのタイラー・アダムス、FWのフォラリン・バログン——を温存し、ふくらはぎを痛めていたクリスティアン・プリシッチもベンチスタートに留めた。勝てばちょっとした記録ではあった。アメリカ男子はW杯の1大会で3勝以上したことがない。その3勝目は、来なかった。
すでに敗退が決まっていたトルコは、その隙を突いた。大会初ゴールを挙げて3-2で勝利。得点にはアルダ・ギュレルが絡み、カーン・アイハンが後半アディショナルタイムに決勝点を決めた。トルコにとって今大会唯一の白星だった。グループD最終順位は、アメリカが勝点6、オーストラリアとパラグアイが4、トルコが3。オーストラリアとパラグアイは直接対決を0-0で分けたため、全体の得失点差で上回ったオーストラリアが2位で勝ち上がった。パラグアイは3位に終わり、各組3位の上位8チーム争いの結果を待つ立場になった。
開催3か国が出そろった
アメリカのこの結果で、大会の主催国がそろって勝ち上がった。今大会で最初に突破を決めたメキシコは、グループAを3戦全勝・勝点9の満点で制した。グループ全勝はメキシコにとってW杯史上初だ。アメリカは最終節で敗れてもグループD首位。カナダは、最終節でそのカナダを2-1で下して首位を確定させた無敗のスイスに次ぎ、グループB2位で通過した。3か国共催のW杯は史上初で、開催国がそろってノックアウトに進んだのも今大会が初めてだ。
トルコの誤算
トルコは有力なダークホース候補として乗り込んできた。軸は21歳のアタッカー2人、レアル・マドリードのアルダ・ギュレルとユベントスのケナン・イルディズだ。ところが初戦でオーストラリアに0-2、続く一戦は10人になったパラグアイに0-1で敗れ、得点を挙げる前に姿を消した。選手たちはサポーターに謝罪した。「高い期待があった。国中が応援してくれていた」とイルディズは今週語っている。最終節での開催国撃破は、誇りのための白星に過ぎない。同じグループでは、今大会アジア最多9か国の一つオーストラリアが2位で勝ち上がった。
日本の読者にとっての意味
グループD首位のアメリカは、ラウンド32を来週7月1日(水)、サンフランシスコ・ベイエリア(サンタクララ)のスタジアムで戦う。相手はまだ決まっていない。組み合わせ上、グループD首位はB・E・F・I・Jいずれかの組の3位と当たる。そしてグループFの3位はスウェーデン——日本が最終節で1-1と引き分けた相手だ。つまり、日本が止めたばかりのスウェーデンが、開催国と対戦する可能性がある。スウェーデンが各組3位の上位8チームに入るかどうかは、6月27日と28日に残る各組の最終節で決まる。
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