会見で、そこだけは答えを保留した
パリのフランスサッカー連盟本部で、ジネディーヌ・ジダンはほとんどの質問に迷いなく答えた。例外は主将キリアン・ムバッペのことだった。ムバッペを続けて主将に据えるのか、と問われると、ジダンは踏み込まなかった。まだ本人と話していない、いまは休養が先だ、と言い、「その話は9月に、時間を取ってする」とだけ答えた。長いシーズンとW杯を終えたばかりの選手たちが休みに入っているいま、腕章の話を急ぐ必要はない、という姿勢だ。就任は決まったが、その行方は決まっていない。
発表前、ムバッペ自身は歓迎の意を示していた。L'Équipe のインタビューで、ジダンが相手なら難しく考える必要はない、と語っている。「相手がジダンなら、話を複雑にする必要はない。誰もノーとは言わない。彼にしかできない仕事だ」。選手側の支持は伝わっている。ただ、監督本人からの主将続投の確約はまだ出ていない。この二つは分けて見ておきたい。
スタッフはレアル時代のまま
コーチ陣について、ジダンはより具体的に話した。レアル・マドリーで一緒に戦ったグループを「ほぼそのまま」連れてくるつもりで、正式なスタッフ発表は9月になる。契約は8月1日から2030年W杯まで4年。デシャンが14年率いた代表を、レアルで指揮した男が引き継ぐ。
デシャンは2018年のW杯優勝、2022年の準優勝を経て、今大会は4位で退いた。争いの末に更迭されたわけではなく、区切りをつけての引き継ぎだった。次の監督が誰になるかは大会前から取り沙汰され、7月28日、日本時間の夜にジダンの名が正式に決まった。
現役時代の1998年、母国開催のW杯を制した中心選手であり、監督としてはレアルでチャンピオンズリーグを3連覇(2016〜2018)した実績がある。疑問は指導力にはない。フランス国内で指摘されているのは、ピッチの外の部分だ。無口で知られる人物が、代表監督につきまとう絶え間ないメディア対応をどうさばくのか。クラブと違い、代表は限られた活動日と、国全体の視線の中で結果を求められる。ジダンが日々の練習で選手を鍛え上げる時間は、クラブ時代よりずっと少ない。
最初の関門は9月25日、アウェーのトルコ戦
ジダンのフランスが動き出すのは9月だ。ネーションズリーグの初陣は25日、アウェーのトルコ戦。3日後の28日にはベルギーと当たり、10月2日にはホームでイタリアを迎える。フランスは同じ組にイタリア、ベルギー、トルコと入った。その先には2028年の欧州選手権、そして2030年、スペイン・ポルトガル・モロッコ共催のW杯が控える。4年契約は、この二つの大会をそのまま射程に入れている。
W杯を4位で終えた世代はまだ若く、次の4年をそのまま主力で戦える。ジダンが受け取ったのは立て直し途中のチームではなく、勝つことを前提にしたチームだ。主将を誰にするか、ベンチに誰を並べるか。その最初の判断は、選手たちが休養から戻る9月まで持ち越された。
関連リンク
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- Zinedine Zidane named head coach of France men's national teamCNN
- Zinedine Zidane named new France head coach after World Cup 2026Al Jazeera
- France turn to Zidane as coach in long-awaited homecomingFrance 24
- Zinedine Zidane unveiled as new France coach: 'I only wanted this'CBS Sports
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