最終節で対峙する「評判と結果が乖離した相手」
W杯は6月11日に開幕し、日本は4日後に初戦を迎える。グループ最終節の相手となるスウェーデンは、決勝トーナメント進出の行方を左右する重要な存在だ。6月26日の対戦時、試合が突破を懸けた大一番になるか、あるいは消化試合となるかは、それまでの結果次第だろう。大会が迫る中、このチームの評判と近年の結果との間にある大きな隔たりを理解しておくことは、グループFの行方を占う上で欠かせない。
強力2トップと、ポッター監督が救った薄氷のW杯出場
まず日本の脅威となるのは、その攻撃陣だ。5月12日にグラハム・ポッター監督が発表したメンバーは、リバプールのアレクサンデル・イサクとアーセナルのビクトル・ヨケレスという強力な2トップが主軸。その後方にはCBイサク・ヒエンやベテランのビクトル・ニルソン・リンデロフが控える。しかし、本大会への道のりは平坦ではなかった。欧州予選をグループ最下位で終え、ネーションズリーグの成績によってかろうじてプレーオフに進出。チームの危機を救ったのが、2025年10月に短期契約で就任したポッター監督だった。監督は2026年3月のプレーオフで、ヨケレスのハットトリックによりウクライナに3-1で勝利。続くポーランド戦も3-2で制し、2018年以来となるW杯出場を決めた。スウェーデンサッカー協会も、ヨケレスの活躍が「切符を確保した」と、苦しい戦いであったことを認めている。
エース・イサクのコンディションと、クルゼフスキの不在
しかし、その攻撃陣にも懸念材料はある。エースのイサクは、リバプール移籍1年目を負傷に悩まされ、リーグ戦の先発はわずか8試合。スウェーデン協会も「春の負傷から復帰」と記しており、大会終盤の6月下旬にどこまでコンディションを上げられるかは不透明だ。さらに、中盤の創造性を担うトッテナムのデヤン・クルゼフスキが負傷でメンバーから外れたことも大きな痛手となる。日本が対峙するスウェーデンは、イサクとヨケレスが万全なら恐るべき力を発揮する一方、彼らへの供給が滞れば、予選で見せたような平凡なチームになりうる二面性を持っている。
短期政権で残る守備の課題
ポッター監督が引き継いだのは、アイデンティティを失ったチームであり、その契約は再建ではなく短期的な立て直しを目的としたものだった。プレーオフでの勝利は、ストライカーを中心にチームを組織し、一発勝負を勝ち抜く能力を示したが、わずか2試合で予選から続く守備の脆さが解消されたわけではない。日本から見れば、スウェーデンの上限は攻撃力によって日本より高く設定されているが、チームの安定性やバランスが示す下限は日本より低い、と分析できる。ダラスのピッチにどちらのスウェーデンが現れるかは、ポッター監督の戦術だけでなく、その時点でのグループの状況にも大きく左右されるだろう。
最初の2戦が示すスウェーデンの真価
オランダがグループの本命と見なされ、日本、スウェーデン、チュニジアが残りの枠を争う構図が予想される。そのため、最終節は順位表が試合展開を大きく左右する典型的なゲームとなる可能性が高い。辛うじて出場権を得たと広く評されるチームが、北米の暑さの中で3週間にわたって最高の状態を維持できるかは未知数だ。エース・イサクのコンディションや、ポッター監督が守備のバランスをどこまで修正できたか。その答えは、チュニジア戦(6月15日)とオランダ戦(6月20日)の結果に表れるだろう。この2試合が、日本が対峙するスウェーデンの真の姿を明らかにする。
関連リンク
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- Potters VM-trupp offentliggjordSvensk fotboll (Swedish FA)
- Graham PotterWikipedia
- Alexander Isak headlines final 26-man Sweden World Cup rosterESPN
- Kulusevski's World Cup omission 'right thing' - PotterBBC Sport
- Sweden squad announcement | FIFA World Cup 2026FIFA
- W杯で日本代表と対戦するスウェーデン代表、本大会に臨むメンバー26名を発表サッカーキング



