26WorldCup 2026北中米W杯
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対戦国から見た日本

5失点のスウェーデン守備に地元の批判 日本が突くのは空く背後

オランダに1-5で崩れた直後、TV4のスタジオで元代表のヨン・グイデッティはセンターバックのイサク・ヒーンに矛先を向けた。主将ビクトル・ニルソン・リンデロフは、それをかわさなかった。「批判されるべきはイサク一人じゃない。最終ライン全体がもっとできる。3点目は、自分がもう少し速く戻れた」——Aftonbladetにそう語った。日本戦の前日、スウェーデンの不安は前線ではない。その後ろにある最終ラインだ。

2026年6月25日 12:10約2分で読めるコメント可
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スタジオで、主将は逃げなかった

スウェーデンは夏至祭の夜、オランダに1-5で敗れた。男子代表として約76年ぶりの大敗だ。TV4の試合後スタジオでは、元代表のヨン・グイデッティが、似たような形で3失点したことを挙げてセンターバックのイサク・ヒーンを名指しで批判した。解説のヨナス・オルソンは失点を「försvarsspel ABC(守備のABC)」と呼び、ゴールライン際から折り返されたクロスは比較的簡単に切れたはずで、オランダのような鋭い相手にこれだけ易しい失点を重ねれば試合は一気に苦しくなる、と語った。

際立ったのは主将の答えだった。リンデロフは責任をヒーン一人に押しつけなかった。Aftonbladetに対し、批判が一人に向くべきではないこと、最終ラインは全体としてもっとできること、そして3点目では自分がもっと速く戻れたことを認めた。負けられない試合の前日に、主将が自らの戻りの遅れを口にする——どんなスコアよりも、いまのスウェーデンの空気を映している。

17分で2失点、しかも「単純なクロス」から

決壊はじわじわ来たのではない。スウェーデンは前半17分までに2失点した。W杯史でも指折りの悪い入りで、そこからはオランダがゲームを支配した。失点のいくつかは、ゴール前を横切るように折り返されたボールをほぼ無抵抗で押し込まれたものだ。オルソンが繰り返したのはまさにそこだった。難解な戦術ではなく、ディフェンダーが処理すべき折り返しとこぼれ球への反応だ、と。

だからスウェーデンの不安は具体的だ。「点が取れるか」ではない——そこはイサクとヨケレスが答えを出す。問題は、いま5失点したばかりの最終ラインが、追いかけざるを得ない相手に対して90分持ちこたえられるか、である。

勝つために前へ、その代償は背後に出る

ここにジレンマがある。スウェーデンは勝ち点3で、勝たなければ日本を上回れない。日本は引き分けでいい。だからスウェーデンは前に人数をかけざるを得ず、押し上げるほどSB(サイドバック)の背後にスペースが空く。グラハム・ポッター監督は、トランジションで切り裂かれた最終ラインの人選で難しい判断を迫られているが、各社の予想スタメンは依然としてヒーンとリンデロフのセンターバック2枚を、GKクリストフェル・ノルドフェルトの前に並べる見立てが多い。ポッターが何を変えても、構図は同じだ。勝たなければならないチームは引いて守れない。引いて守らないチームは、最終ラインの裏をカウンターにさらす。

日本が4-0で突いた、まさにその場所

それは、日本がチュニジアを崩したときの絵そのものだ。4-0の試合で、上田綺世は押し上げてきたチュニジアの背後を突いて2発を決め、堂安律・中村敬斗・伊東純也ら大外の選手はトランジションでSBの裏のレーンを攻め続けた。日本×スウェーデンの試合前分析も同じレーンを指摘している。スウェーデンが前に出ざるを得ない以上、SBの背後こそ、堂安がカウンターで仕事をできる場所だ、と。

日本の読者にとっては、これが観方を変える。本能的にはスウェーデンの2トップに身構える。だが鋭い読みは逆だ。スウェーデンが必要な「勝ち」を強く求めるほど、守備の背後は日本に向かって開く——しかも日本は引き分けでいいから、その瞬間を待てる。

それでも、一発はある

これでスウェーデンが怖くなくなるわけではない。アントニー・エランガの背後への速さ、イサクとヨケレスの決定力は、一瞬で試合を決め得る。試合運びを強いられる場面が出るかもしれない日本に対し、スウェーデンも好機は作るだろう。それでも、この夜の天秤は最終ライン同士で傾く。日本の守備が守るのは引き分け、スウェーデンの守備が守るのは5失点の後の大会そのものだ。ポッターがそれを組み直すかは、まだ言っていない。スタメンが出るのはキックオフ直前、日本時間6月26日午前8時だ。

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