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メッシ、無得点の準決勝で得点王首位に 2アシストでエムバペ逆転

アルゼンチンがイングランドを2-1で下して決勝に進んだ準決勝で、リオネル・メッシはゴールを決めなかった。それでも試合が終わったとき、得点王レースの首位は彼に移っていた。85分にエンソ・フェルナンデスの同点弾、90分過ぎにラウタロ・マルティネスの決勝弾を演出した2本のアシスト。得点はエムバペと並ぶ8のままだが、アシストが4本となり、3本のエムバペをタイブレークで抜いた。

2026年7月17日 05:47約2分で読めるコメント可
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決めずに、前へ出た

2日前まで、タイブレークはエムバペの側にあった。得点はどちらも8。アシストではフランスのストライカーが3対2で上回っていた。そこにアトランタでの準決勝が来た。メッシは得点こそ増やさなかったが、85分にショートコーナーからエンソ・フェルナンデスを走らせて同点弾をお膳立てし、アディショナルタイム2分にはクロスからラウタロ・マルティネスの決勝ヘッドを引き出した。これでアシストは4本になった。

得点で並んだとき、得点王を決めるのはFIFAのタイブレークだ。順番は決まっていて、まずアシスト数、それでも並べば出場時間の少ない方、なお決まらなければPKによる得点が少ない方となる。最初の関門であるアシストで、メッシが4対3で前に出た。W杯通算21得点という男子歴代最多の点取り屋が、今大会の得点王争いではゴールではなくアシストで首位に立っている——そこがこの数日の妙でもある。しかも、得点王が8点を超えないと決まらなかった大会は過去にわずかしかない。2人が8点で並んだまま複数の試合を残す今年は、記録の面でもまれな混戦になっている。2人の後ろには、7点のアーリング・ハーランドと6点のハリー・ケインが続く。

土曜のエムバペ、日曜のメッシ

首位の2人が、もう一度同じピッチに並ぶことはない。フランスは決勝の座を失い、エムバペに残る試合は3位決定戦だけになった。米国時間の土曜、日本時間では7月19日午前6時、相手はイングランドだ。メッシは決勝に出る。現地の日曜午後、日本時間7月20日午前4時、相手はスペイン。これで週末の順番が決まる。先に撃つのはエムバペだ。土曜に決めれば9点となり、首位に戻る。決めなければ、メッシの「8点・4アシスト」がエムバペの「8点・3アシスト」の前に残り、しかもメッシは決勝で1点決めれば自力で確定できる。

追う側の条件は厳しい。ハーランドのノルウェーはすでに敗退しており、7点はもう伸びない。6点のケインも出場は3位決定戦のみで、逆転には固め取りが要る。つまり8点の2人を上から抜ける現実味があるのは、事実上その2人自身だけだ。

日本時間で見るなら

日本時間で追う人にとって、最後の週末は二つの物語が同時に走る。優勝争いの一方で、ふだんは消化試合と片づけられがちな3位決定戦が、今年は得点王の意味を帯びる。エムバペの得点が今なお伸びる余地は、その一試合しか残っていないからだ。決勝はスペイン対アルゼンチン。スペインは準決勝でフランスを2-0で退け、アルゼンチンはブラジルの1958・62年以来となる連覇に挑む。39歳、W杯最後の舞台とみられるメッシは、その決勝で最後に答える。3位決定戦も決勝も、日本では早朝の時間帯だ。結果だけ追えば済んだ3位決定戦を、今年は得点王の行方まで含めて見る理由がある。土曜にエムバペが決めれば数字は動く。決めなければ、日曜のメッシの1点でレースは終わる。

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