トロフィーの隣に、指輪
スペインとアルゼンチンが決勝を戦う今大会、FIFAは7月16日、大会史上初めて優勝チームに「チャンピオンリング(優勝記念の指輪)」を贈ると発表した。W杯の優勝国はこれまでトロフィーと金メダルを受け取ってきたが、選手やスタッフが指にはめる記念品が加わるのは初めてになる。あすメットライフ・スタジアム(ニュージャージー)で勝った国が、その最初の受け取り手になる。スペインは2010年の1度、アルゼンチンは2022年を含む3度の優勝国だが、どちらが勝っても「指輪をはめた最初のW杯王者」になるのは変わらない。
「2,026個」の内訳
FIFAが作るのは、大会の年号にちなんだ2,026個の限定品で、1個ずつ通し番号が振られる。このうち優勝国に渡るのは30個で、選手とスタッフに配られる。そして残りの1,996個は「公式ライセンス商品」として世界のファンに販売される。サイズは購入者に合わせて作り、通し番号と本物であることの証明書が付く。つまり、作られる指輪のほとんどは、優勝チームではなくファンに向けられている。優勝の記念品でありながら、同時に大会の公式グッズとして売り出される点が、これまでの盾やメダルとは違う。
18金にダイヤ89石
指輪は18金製で、ダイヤモンド89石とサファイア36石をあしらう。片面にW杯トロフィー、もう片面には優勝国の紋章とデザインが入る。製造はジュネーブの宝飾メーカーYS Partners SAが、FIFAのライセンスのもとで手がける。デザインの発表は決勝の数日前で、実際に優勝国仕様の面が完成するのは、あす勝者が決まってからになる。
スーパーボウルの伝統を借りた
優勝リングは、アメリカのスポーツではおなじみだ。スーパーボウル、NBAファイナル、ワールドシリーズの勝者はいずれも指輪を受け取る。最初のスーパーボウルリングは1967年、グリーンベイ・パッカーズのロンバルディ監督が宝飾メーカーのジョステンズに作らせたのが始まりとされ、1カラットのダイヤ1石をあしらった金の指輪だった。北米3か国での開催となった2026年大会で、FIFAはその文化をサッカーに持ち込んだ形だ。
値段と、冷めた声
価格はFIFAがまだ正式に公表していない。報道には幅があり、優勝メンバー向けは3万〜5万ドル、ファン向けは仕様によって1万〜15万ドル程度と伝えられる。公式販売サイトには、決勝進出国デザインの予約に1,200ドルの手付が要るとの案内もある。一方で、歓迎ばかりではない。欧州のファンの一部からは「サッカーのアメリカ化だ」という批判も出た。史上初のハーフタイムショー(マドンナ、BTS、シャキーラ、ジャスティン・ビーバー)や、ポスト・マローンらが出るキックオフ前のセレモニーと並び、2026年の決勝は「アメリカ流の見せ方」が前面に出ている。
勝者が決まるのは、ニュージャージーでは日曜の午後、日本では月曜の朝だ。トロフィーを掲げた30人が、W杯の歴史で初めて指輪をはめる人になる。
関連リンク
大会形式、日程、会場などを詳しく見たい方向けのリンクです。
- FIFA World Cup 2026 winners to receive historic first championship ringsFIFA
- What Are the FIFA World Cup Championship Rings Made Of? Inside FIFA's Historic New PrizeYahoo Sports
- World Cup Daily: Final winners (and fans!) to get championship ringsESPN
- Spain and Argentina will play for first-ever World Cup rings, which fans will even be able to buyFox News / OutKick
- World Cup 2026: FIFA Unveils Luxury Championship Rings for Winners and Fans - Estimated Price, Design and Rarity ExplainedGulf News
- World Cup winners to receive Super Bowl-style championship rings for the first time, but fans accuse FIFA of 'Americanizing' footballOperation Sports
- World Cup winners to receive Super Bowl-style ringsAOL / Yahoo Sports



