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イングランド、次はアルゼンチン 監督「運が良かった」、ベリンガム「別に」

「自分たちで試合をとても難しくした。運が良かった」。ノルウェーを延長の末に2-1で下した直後、イングランドのトーマス・トゥヘル監督はITVのカメラの前でそう言った。2ゴールを決めたジュード・ベリンガムにその言葉が伝えられると、返ってきたのは「ああ、まあ。別に」だった。準決勝の相手は、決勝トーナメントの3試合すべてで延長か逆転を必要としてきたアルゼンチンに決まった。

2026年7月12日 18:19約3分で読めるコメント可
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監督が「雑だった」と言い、2得点の選手が「別に」と返した

イングランドは11日、マイアミでノルウェーに2-1(延長)で勝ち、1966年以降では3度目の準決勝に進んだ。体感40度を超える暑さの中、後半はノルウェーに押し込まれた。ノルウェーの2点目はハーランドのファウルで取り消され、アイエルのシュートはバーを叩いた。逆転の2ゴールはどちらもベリンガムだった。

試合後、トゥヘルはITVに「結果は素晴らしい。4強にいる。だが内容には満足していない」と言った。Sky Sportsが伝えた発言はこう続く。「あらゆる意味で。走る意志はあった。でも自分たちで試合をとても難しくした。雑で、戦術的なミスがあって、速くなく、繰り返しもない。運が良かった」

その言葉を記者から伝えられたベリンガムは、少し棘のある返し方をした。「ああ、まあ。別に」。そのうえで選手側の言い分を足した。「あそこは厳しい。全員がきつい仕事をしている。ピッチで踏ん張った選手たちに敬意を払いたい」

トゥヘルは「メンタリティの問題では」という見立ても突き放した。「メンタリティ? ここを勝ち抜けたこと自体が純粋なメンタリティだ。いま何をメンタリティと呼ぶのか。問題は試合の質のほうだ。もっと良くプレーする必要がある」

主将のハリー・ケインが間に入っている。「ロッカールームでは『おめでとう、楽しめ』と言っていた。ただ、まだ良くなれると分かっている部分が彼の中にある。W杯の準決勝にいて、それでも上積みがあるなら、前向きに取ればいい」

ITVのスタジオで解説していたゲーリー・ネビルは、この応酬を歓迎した。「あの2つのインタビューが最高だった。巨大なエゴ、ワールドクラスの選手と監督だ」。自身は5大会に選手として出たが、「監督が選手に、選手が監督に食ってかかるのを見たことはなかった。いつもお行儀が良かった。あれはイングランドにとって非常に良いことだ」

アルゼンチンは3試合とも、勝つのに延長か逆転が要った

同じ日、カンザスシティのアローヘッド・スタジアムには69,045人が入った。アルゼンチンは前半10分、メッシのコーナーキックをアレクシス・マク・アリスターが頭で合わせて先制する。NPRによれば、これはメッシのW杯通算10アシスト目で、10本すべてが別々の選手に渡っている。

だが追加点が出ない。後半、スイスのダン・ンドイエが同点にした。試合が動いたのはその直後だった。スイスのブレール・エンボロが、ビデオレビューの結果、転倒を装ったとしてこの試合2枚目の警告を受けて退場になる。1枚目は前半終盤、パレデスへの遅れたチャレンジだった。泣きながらチームメートに支えられてピッチを出るエンボロの姿はすぐに議論を呼び、ダイブ1回で準々決勝を10人にする罰は重すぎないか、という声が出たことをNPRも伝えている。

数的優位でも決められないまま延長へ。112分、フリアン・アルバレスの右足シュートがゴール左上に突き刺さり、121分にラウタロ・マルティネスがだめ押しした。3-1。

この日のメッシはアシスト1本だけだった。W杯で9試合連続得点という記録は、10試合目で止まっている。通算21得点をさらに伸ばす機会は、残り最大2試合しかない。

アルゼンチンはこれで、決勝トーナメントの3試合すべてで追い込まれている。カーボベルデ戦は延長、エジプト戦は0-2からの逆転、スイス戦も延長だった。

Olé「イングランドと準決勝へ」、Clarínの1面はメッシの右目

アルゼンチンの新聞の反応は速かった。スペインの通信社EFEの配信をInfobaeが伝えたところによると、スポーツ紙Oléは「イングランドと準決勝へ」と打ち、アルバレスの決勝点を「忘れられないゴラッソ」と書いた。日刊紙Clarínは「アルゼンチンはスイスに苦しんだが、延長で仕留めて4強に入った」とし、1面の主要記事にはメッシの右目にできた小さな切り傷と、エンボロの退場を並べた。アルゼンチン各紙の空気をまとめた見出しは「イングランド、来い」だった。

W杯で5度対戦し、イングランドの3勝2敗 準決勝は初めて

「W杯のアルゼンチンはイングランドの天敵」という印象は、記録の上では正しくない。FOX Sportsによれば、両者のW杯での対戦は5回。イングランドが1962年、1966年、2002年に勝ち、アルゼンチンが1986年(メキシコシティ、マラドーナの2ゴール)と1998年(16強、PK戦)に勝っている。3勝2敗でイングランドが上回る。2002年以来、24年ぶりの対戦になり、準決勝で当たるのは初めてだ。

CNNは、ベリンガムについて「同じ大会のノックアウトで2試合続けて複数得点した選手は1986年のマラドーナ以来」と書いた。マラドーナがその2試合目に2点を決めた相手が、イングランドだった。

日本時間の見方

準決勝は2試合とも日本時間の早朝になる。

  • フランス × スペイン: 7月15日(水)午前4時、ダラス(アーリントン)
  • イングランド × アルゼンチン: 7月16日(木)午前4時、アトランタ

決勝は日本時間7月20日(月)午前4時、ニュージャージー。

トゥヘルが「もっと良くならなければいけない」と言った試合から、準決勝までは中3日しかない。

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