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対戦国から見た日本

ブラジルは日本戦を「決勝」と呼ぶ ジーコも祖国に警告した

「これは決勝だ」。ラウンド32で日本と当たるブラジルのアンチェロッティ監督は、前日会見で日本戦をそう呼んだ。延長もPKも想定し、英国式の心理戦には乗らないと言う。下馬評はブラジル優勢。それでも指揮官、主将、そして日本とブラジルの両方を知るジーコの言葉は、そろって「日本を侮らない」に向いている。対戦国の報道から、ブラジルがこの一戦をどれだけ重く見ているかを読む。

2026年6月29日 12:11約2分で読めるコメント可
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「これは決勝だ」とアンチェロッティは言った

ヒューストンでの前日会見で、ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督は日本戦をこう位置づけた。「全面的に敬意を持っている。決勝のように準備する。これは決勝だからだ」。日本を「世界でも屈指のチームの一つ。ランキングは13位で、3月にはイングランドを破った」と評し、試合に必要なものとして「頭、心、そして明確な考え」を挙げた(Terra)。

ノックアウトについての言い回しも強かった。「これはmata-mata(勝ち抜き)ではない。mata、殺すか殺されるかだ。後戻りはない」。延長やPK戦まで含めて「あらゆる局面に備えている」と語った(Terra)。試合前のさや当てには乗らない、とも明言している。ESPNによると、日本の若い選手がブラジルを「かつての巨人」とほのめかしたが、アンチェロッティは「イングランドで言うmind gamesはやらない。そこには行かない」と応じた(ESPN)。

なぜブラジルはここまで警戒するのか

理由は記録に残っている。アンチェロッティが指揮を執った15試合で、ブラジルを破った相手は3チームしかない。その一つが日本だ。昨年10月14日、東京での親善試合で、日本は前半に2点を追いながら後半に逆転し3-2で勝った。ブラジルが歴史上はじめて日本に喫した敗戦だった(Gazeta Esportiva/AFP)。

近年の日本が倒した相手はそれだけではない。直近の流れではイングランド、ドイツ、スペイン、イタリアからも白星を挙げている。アンチェロッティ就任後の数少ない黒星の一つが、その日本である。

日本とブラジルの両方を知る男、ジーコの警告

最も具体的に警告したのは、両国を知り尽くす人物だった。鹿島で長くプレーし、2006年ワールドカップでは日本代表を率いた(その大会ではブラジルが日本を4-2で下した)ジーコは、FIFA公式インタビューでこう語っている。「日本はどんな相手にも準備ができている」。近年ブラジル、ドイツ、スペイン、イタリア、イングランドを破ってきたことを挙げ、技術だけでなく「難しい試合での感情のコントロール」を評価した。26人中23人が欧州でプレーしている点にも触れている(FIFA)。

立場は複雑だ。別のインタビューでジーコは「ブラジルが勝てば最高だし、負けても悲しくはない」と言いながら、「でも自分はブラジル人だから、ブラジルを応援する」とも語っている(Terra)。

主将も慢心を戒める

主将のマルキーニョスは、下馬評の優位を自ら戒めた。昨年のクラブワールドカップで自身のPSGがボタフォゴに敗れたこと、2022年カタール大会でブラジルがクロアチアに敗れたことを引き、「我々は行動で、内容で、自分たちが上だと示さなければならない」と話した。「日本を軽んじる理由はない。彼らはグループステージで良い試合をし、強豪との親善試合もこなしてきた。むしろ我々より良い状態でこの大会に来ている」(Terra)。

日本は攻撃の軸を欠く。久保建英は左ひざの負傷で、森保一監督が会見で欠場を認めた。その森保は「我々のアイデンティティは変えない」とも語っている(Terra)。両者にとって15度目の対戦は、日本時間6月30日午前2時、ヒューストンのNRGスタジアムでキックオフする。フジテレビ、NHK BS、DAZNが中継する。

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