65億円と、その半分
フェイエノールトは上田綺世に高い値をつけている。複数の報道で、要求額は3500万ユーロ前後、日本円にしておよそ65億円と伝えられている。一方、移籍価値を算定するサイト FootballTransfers が示す上田の推定移籍額は1730万ユーロ。レンジの上限でも2170万ユーロで、フェイエノールトの提示額のおよそ半分にとどまる。同サイトは上田を27歳のポーチャー(ゴール前で仕留めるタイプ)と位置づけ、フェイエノールトが2023年にセルクル・ブルージュから約800万ユーロで獲得した経緯も記録している。獲得額のおよそ4倍を売値に望む形で、この数字の開きが、この夏「上田にプレミア数クラブが関心」と報じられ続けても移籍がいっこうに固まらない理由を、ほぼそのまま映している。
誰が残り、誰が引いたか
日本では「争奪戦」という言葉で伝えられてきた。中日スポーツによれば、ブライトン、リーズ、エバートンのプレミア3クラブが上田を追い、なかでもエバートンが一歩前に出ている。エバートンは移籍金2300万ユーロ規模での提示を検討していると伝えられ、これは要求額と算定額のちょうど中間あたりにあたる。エバートン専門の英メディアは、移籍情報で知られるファブリツィオ・ロマーノの発信を引きながら、上田がフェイエノールト退団に近づいていると報じた。ブライトンもこの数シーズン、上田の試合に人を送って見てきた側だ。オランダの移籍情報サイトは1500万ユーロ規模でも十分との見方を伝えており、買い手の想定はそろってフェイエノールトの要求額の下に集まっている。
ただし関心と契約は別だ。リーズは一部報道で、要求額に見合わないとして距離を置いたと伝えられている。買い手側からは「65億円は高い」「避けるべき失敗になりかねない」という評価も出ている(フットボール・トライブ)。プレミアの新天地でオランダ時代の得点力をそのまま出せるかは読みにくい、という慎重論が、金額への警戒とセットで語られている。争奪という響きほど、実際の交渉は前に進んでいない。
フェイエノールトが下げない理由
売り手が強気でいられる材料はそろっている。上田の契約は2028年6月まで残っている。約800万ユーロで獲得した選手が、昨季はオランダ1部で25得点を挙げて得点王になった。日本代表でも前線の軸で、通算38試合16得点を数える。売り急ぐ事情がない以上、フェイエノールトが要求額を下げる動機は薄い。むしろ夏の締め切りが近づき、点の取れるFWを探すクラブが焦れば、値は下がるより上がる場面すらある。
上田にとって何が要るか
上田自身がステップアップを望んでいるとは、これまでも報じられてきた。だが移籍を決めるのは、関心を示すクラブが3つあることではない。フェイエノールトの求める額に、どこか1クラブが実際に届くかどうかだ。エバートンが検討するとされる2300万ユーロは、まだその一線には足りない。現時点で、フェイエノールトが求める額に達するオファーを出したクラブは、確認されていない。
関連リンク
大会形式、日程、会場などを詳しく見たい方向けのリンクです。
- 上田綺世をめぐりプレミア3チームで『争奪戦』勃発…25ゴールでオランダ得点王、エバートンが一歩リードか中日スポーツ
- Will Ayase Ueda leave Feyenoord and join Brighton?FootballTransfers
- 上田綺世は「65億円に見合わない」「避けるべき失敗」中村敬斗との共闘も微妙かFootball Tribe Japan
- Everton-linked Ayase Ueda edges toward Feyenoord exit - reportsRead Everton
- Feyenoord open to selling Ayase Ueda amid Premier League linksThe Hard Tackle



