決めたのは途中出場の男
90分、そして延長に入っても決勝はスコアが動かなかった。互いに慎重で、サッカーというより神経戦だった。均衡が破れたのは106分。ペドロ・ポロがニコ・ウィリアムスへつなぎ、ウィリアムスがヘディングでゴール前へ折り返す。そこへ、ベンチから入っていたフェラン・トーレスがダイレクトで合わせ、エミリアーノ・マルティネスの逆を突いた。W杯決勝で途中出場の選手が得点したのは、2014年のドイツ、マリオ・ゲッツェ以来。相手も延長も、あのときと同じアルゼンチンだった。
一夜を傾けた退場
試合はゴールの前に動いていた。エンソ・フェルナンデスが後半終盤に立て続けに警告を受け、2枚目のファウルにスラフコ・ビンチッチ主審はレッドを示すしかなかった。アルゼンチンは10人で延長へ。スコアを守る設計だったチームが、1人少ないまま持ちこたえる側に回った。スペインは延長の30分を、数的不利で疲れていく守備をこじ開けることに費やし、最後にトーレスがその隙間を見つけた。
メッシ最後の決勝、答えは出ず
連覇を狙ったアルゼンチンは、試合を自分たちのものにできなかった。最初の決定的なシュートが生まれたのは117分、ブロックされたメッシの一撃だった。2022年の再現はなく、連覇もならなかった。そしてメッシにとって——代表として最後のW杯の試合になると広く見られている一戦は——次へ託すトロフィーではなく、準優勝のメダルで幕を閉じた。
大会はこう終わる
スペインが優勝、アルゼンチンが準優勝。3位は前日にフランスを6-4で下したイングランドで、フランスは4位。得点王はキリアン・エムバペのまま残った。イングランド戦の2得点で通算10に伸ばし、決勝でメッシが無得点に終わったため、誰も追いつけなかった。まだ公式発表を待つのは、大会の個人表彰と、3年でW杯と欧州選手権を制したスペインがこの世代をどうしていくか、という各自の判断だ。
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