理事会が決めた二つ
日本サッカー協会は23日の理事会で、森保一監督(57)が北中米ワールドカップ後も日本代表を率いることを正式に承認した。任期は異例で、2027年1月にサウジアラビアで開幕するAFCアジアカップまで。優勝しても延長はしない方針だと報じられている。理事会後の湯川和之専務理事によるブリーフィングで、後任も同じ場で確認された。来年3月の国際Aマッチデーから、現U-21代表監督の大岩剛(54)がA代表を引き継ぎ、2030年ワールドカップまで指揮を執る。ワールドカップを戦った監督をもう半年だけ残す形は珍しく、続投そのものが3期目にあたるが、その3期目は一大会分しかない。
前日の宿題に、答えが出た
前日まで開いていたのは形の問題だった。大岩をA代表専任にするのか、五輪を目指す年代別代表を持たせたまま兼任にするのか。理事会はそこに答えを出した——兼任である。大岩は2028年ロサンゼルス五輪へ向かうチームと、A代表の両方を担う。つなぎの名前ではない。1995年に筑波大学から名古屋グランパスへ進み、磐田を経て2003年に鹿島アントラーズへ。J1通算386試合に出場した守備の選手で、2011年に現役を退いた。指揮官としては2018年に鹿島でAFCチャンピオンズリーグを制し、クラブに初のアジアタイトルをもたらした。2024年にはパリ五輪でチームを8強へ導き、年代別代表ではAFC U23アジアカップを連覇。直近は今年1月だ。AFCの年間最優秀監督賞も2度受けている。短期決戦で勝ち切ってきた指揮官であり、それが一つではなく二つの任務を託された理由の一つでもある。
理事会が手をつけなかったこと
この日決まったのは二人の監督だけだった。コーチングスタッフや体制を問われた湯川専務理事は、今日の理事会で議論したのは森保・大岩の二人の監督についてだ、と言い切った。残りの体制はまだ開いている。理由の説明もそうだ。なぜ半年なのか、なぜこの引き継ぎの形なのか。記者の質問が相次いだが、湯川専務理事は「明日の会見でしっかりと説明したい」と答えを翌日に預けた。決議されたのは事実の骨格だけで、その背景はいったん保留された格好だ。
本日午後2時の会見が答えるべきこと
会見は24日午後2時から。出席は森保監督、宮本恒靖会長、山本昌邦技術委員長の3人だ。大岩は出席せず、正式に就任するタイミングで改めて会見を開く見込みとなっている。だから今日、テーブルに残る問いは三つある。2030年まで通すのではなく、なぜアジアカップで区切るのか。一人の監督にA代表と五輪のプロジェクトをどう同時に担わせ、来年3月からの引き継ぎをどう設計するのか。そして、一大会限りで監督を残すことへの「なぜアジア杯まで」という疑問がすでにネット上に出ていることに、協会がどう答えるのか。会見はこの三つを前に、大岩の席を空けたまま、午後2時に始まる。
関連リンク
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