フリー移籍、確定
昇格組のハル・シティが24日、日本代表MF守田英正(31)の完全移籍加入を発表した。守田はスポルティングとの契約が6月30日で満了しており、移籍金の発生しないフリーでの加入となる。契約は2年で、クラブ側に1年の延長オプションが付く。「待ちきれません」。発表後、守田はそうコメントした。ハルにとっては今夏4人目の補強になる。
2連覇の主軸を、スポルティングは0円で手放した
守田は2021年初めにサンタ・クララでポルトガルへ渡り、2022年夏にスポルティングへ加入。中盤の底で攻守の要となった。4シーズンで公式戦通算160試合超、リーグ2連覇と国内カップ制覇を経験し、チャンピオンズリーグ(CL)8強進出にも貢献した。その主軸をフリーで失うのはクラブにとって痛手で、現地メディアもそう受け止めている。ポルトガル紙アボーラは、GOALが伝えたところによると、守田を「この夏フリーで動ける欧州の選手の中で最も価値が高い1人」と評し、献身的な働きと振る舞いでファンに愛された選手だったと書いた。
W杯メンバー外、そして自ら掴んだ移籍
守田は国際Aマッチ約40試合の、日本の中盤を長く担ってきた選手の一人だ。だが今夏の北中米ワールドカップの代表メンバーには入っていなかった。怪我ではなく、選考の判断である。日本のメディアは「守田がいれば」とボランチの層の薄さを挙げ、落選に疑問を呈していた。最後の代表選出は2025年3月までさかのぼる。日本がその守田を欠いて大会を戦う間、フリーの立場で次の一歩を選んでいた本人は、フランスや中東からのオファーを断り、よりレベルの高いリーグを望んだと現地で報じられた。狙いはイングランドだった。
ハル・シティとはどんなクラブか
定着した強豪への移籍ではない。ハル・シティはチャンピオンシップ(英2部相当)の昇格プレーオフを勝ち上がり、およそ10年ぶりにプレミアへ戻ってきたクラブだ。昇格1年目は残留争いが現実的な立ち位置になる。守田は当初リーズ行きが最も有力と伝えられていたが、最終的にまとまった先はハルだった。ハルは今夏、DFマット・ターゲットやMFオスカル・サンブラーノらを獲得しており、守田はその4人目の補強にあたる。まだ編成途上のチームに、経験を加える一枚として迎えられる。31歳で初めてのプレミアに挑む守田を受け入れたのは、残留を争う昇格組のクラブだった。
2つの日本人移籍、2つの異なる市場
守田の移籍は、前田大然のイプスウィッチ加入が確定したのと同じ週に決まった。数日のうちに2人の日本代表がプレミアへ向かう。ただし条件は別々の物語を語る。W杯で活躍した前田は、報道ベースで800万ポンド(上乗せ込みで最大1000万ポンド)の移籍金がついた。その同じW杯のメンバーから外れた守田は、スポルティングを移籍金ゼロで去った。今季、2人はともにイングランドの舞台に立つ。だが、そこへたどり着いた道のりはまるで違う。
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