ガンバ大阪は7月7日、MF山本天翔がボルシア・ドルトムントへ期限付き移籍すると発表した。期間は2027年6月30日まで。山本は18歳の左利きのプレーメーカーで、G大阪のジュニアユース・ユースを経て今年トップチームに昇格したばかりだ。加入先はドルトムントのU-23チームで、クラブのユース責任者は「必要な資質をすべて備えている」と期待を口にしている。
その後に伝わってきたのが、契約の中身だ。独紙『Bild』によると、買い取りオプションは150万ユーロ、日本円でおよそ2億8000万円。そしてレンタル料は発生していない。素直に読めば、ドルトムントは世代別代表の18歳を1年間、費用ゼロで見極められる。うまくいけば、ブンデスリーガの相場では控えめな金額で買い取れるということでもある。
G大阪から見れば、1年間まったく収入がないまま、最後は安く売ることになりかねない構図だ。日本のメディアはこれを「ドルトムントにとってサプライズ」と伝えている。
ただ、この見方は少し引いて持っておきたい。プロ半年の18歳に交渉の力は多くなく、ドルトムント規模のクラブへ入る道筋そのものに値段をつけるのは簡単ではない。移籍発表時、山本は「自分がどれだけやれるか楽しみ」と話した。この条件が安すぎたのか妥当だったのかは、彼がU-23からトップチームへどれだけの速さで近づくかで決まる。
ドルトムントのU-23はドイツ3部に所属しており、育成の場としては実戦の強度が確保されている。日本人選手にとってブンデスリーガ挑戦は珍しくないが、名門クラブの下部組織に18歳で入る例はそう多くない。この夏の日本人移籍ではドイツ行きが最も多く、山本はその中でも最年少に近い部類になる。
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